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ハイフローセラピー

ハイフローセラピーは、経鼻高流量療法(NHFT:Nasal High Flow Therapy)、経鼻高流量酸素療法(NHFOT:Nasal High Flow Oxygen Therapy)、高流量鼻カニューレ療法(HFNC(T):High Flow Nasal Cannula Therapy)、高流量酸素鼻カニューレ療法(HFNCO(T):High Flow Nasal Cannula Oxygen Therapy)など多くの呼び名、略語が存在する治療法です。

ネーザルハイフローと呼ばれることが多かったのですが、全て同義語で同じ治療法になります。日本ではハイフローセラピーと言う名称で診療報酬が算定されるので、このサイトでは『ハイフローセラピー』で統一して説明します。

ハイフローセラピーでは、酸素療法より高精度な呼吸管理を行なえる上、鼻カニューラを採用しているため、飲食やコミュニケーションも可能で、患者の不快感も少なく、QOL維持に繋がります。

このハイフローセラピーは近年、非侵襲的換気療法(NPPV)の新たな選択肢として、世界的に注目されている新しい呼吸療法です。

飽和水蒸気量

飽和水蒸気量とは、空気に溶け込むことのできる最大の水分の量で、飽和した状態です。
1Lの空気中に含むことのできる最大の水蒸気量で㎎/Lで表されます。
飽和水蒸気量は、空気の温度によって変化し、温度が高いほどこの量は多くなります。

飽和水蒸気の状態から温度が低下すると、飽和水蒸気量は低下するため、
この低下した温度分の水蒸気が結露として発生します。

飽和水蒸気量に対する絶対湿度の割合を相対湿度といいます。
気道には加温加湿機能があり、呼吸によって肺胞に空気が運ばれる間に
その空気は37℃の飽和水蒸気(相対湿度:100%)に変化します。
気道に潤いを与えることで、気道浄化機能を保つことができます。

人工呼吸療法を行う場合、気管チューブが挿入されると
上気道の加温加湿機能が失われるため、吸気ガスを加温加湿器によって加温・加湿する必要があります。

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