用語集
さ行
し
- 持続的自発換気(CSV)
持続的自発換気は、CSV(Continuous Spontaneous Ventilation)とも呼ばれます。
CSVとは、人工呼吸器において患者の自発呼吸を補助する換気モードのことを言います。CSVには、PSV(Pressure Support Ventilation、圧支持換気)と
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure、持続気道陽圧)があります。ウィーニング期(人工呼吸器から自発呼吸へと移行を目指す過程で人工呼吸器のサポートを徐々に弱める段階)で使用される換気モードです。
SIMV+PSVは、強制換気の設定に合わせPSを設定します。CPAP+PSVは、FIO₂、CPAP、PSを設定します。
- 人工呼吸器
人工呼吸器とは、呼吸の全てもしくは一部を人工的に代替し換気を行う医療機器です。
何らかの理由で、呼吸不全や自分で呼吸ができなくなってしまった患者に必要となります。
人工呼吸器は、空気中の酸素(21%)より高い濃度の酸素を肺に送ったり、
強制的に陽圧を加えて肺を広げることで、呼吸の補助をします。人工呼吸器には、マスク用(NPPV)と、挿管用(IPPV)があります。
マスク用は、鼻もしくは鼻・口をマスクで覆い、空気を送ることで呼吸管理を行います。
一方、挿管用は気管チューブを口・鼻、または気管切開口に気管切開チューブを挿管し、
空気を送り込むことで呼吸管理を行います。
せ
- 絶対湿度
空気中に含まれる水蒸気量を表す尺度として使用されるのが、絶対湿度と相対湿度です。
絶対湿度とは、1Lの空気に何㎎の水蒸気が含まれているかを示し、単位は㎎/Lになります。
つまり、絶対湿度は一定の体積に含まれる水蒸気の量を表します。
そ
- 相対湿度
相対湿度は、絶対湿度÷飽和水蒸気量×100で表され、単位は%になります。
つまり、相対湿度は、飽和水蒸気量に対する、空気中の水蒸気量の割合のことです。飽和水蒸気量は、温度によって変化します。温度が高ければ飽和水蒸気量は増加し、温度が低ければ逆に低下します。
そのため、同じ絶対湿度でも、温度によって相対湿度は変化します。生理的な気道において、鼻や口から吸い込まれた空気は、上気道で加温・加湿され、
肺に到達するまでに、相対湿度は100%になります。
上気道で吸気が加温・加湿されることで、線毛運動や気道粘膜を保護して気道の浄化作用を助けます。