用語集
な行
に
- Ⅱ型呼吸不全
呼吸不全は、PaO₂が60mmHg以下と定義されています。PaCO₂の蓄積(45mmHg以上)を伴うか伴わないかでⅠ型とⅡ型に分類されます。Ⅱ型呼吸不全は、PaCO₂が45mmHg以上になる呼吸不全です。分時換気量が低下し、肺胞における低換気によって二酸化炭素の排出が困難になっている状態です。肺胞に吸入された酸素は、二酸化炭素のガス交換が行われると伴にPaCO₂÷0.8(呼吸商)の割合で、酸素が消費されます。PaCO₂の上昇と伴に肺胞の酸素の消費量が増加し、肺毛細血管に拡散できる酸素が減ってしまうためPaO₂が低下します。神経筋疾患や呼吸中枢障害などで、酸素化に異常がない肺胞低換気においては、21%の吸入酸素濃度でNPPVもしくは気管挿管による人工呼吸を行います。