機器の定期点検はどのような頻度で行うべきでしょうか?
定期点検には、院内の職員が実施するものと、メーカーが実施するものがあります。例えば、人工呼吸器ですと、高度管理医療機器に分類される…
人工呼吸器の点検には、定期点検と日常点検の2つに大きく分類できます。定期点検については、院内で実施可能なものもありますが、定期交換部品がある場合にはメーカーに依頼する必要があります。
この頻度については添付文書、取扱説明書をご確認下さい。日常点検は、患者様に使用する時に行う点検で、使用前点検、使用中点検、使用後点検があります。取扱説明書に点検シートがありますので、このシートをご使用し実施して下さい。
使用前点検は患者様に装着する前に人工呼吸器、加温加湿器、呼吸器回路、各種センサ-の作動と各種警報が作動するかを確認することが必要です。使用中点検では人工呼吸器や加温加湿器が設定通りに作動しているか、呼吸器回路の接続状態、結露の有無など定期的に実施する必要があります。
使用後点検では患者様から取り外した後、人工呼吸器、加温加湿器、センサー類のケーブルの破損、緩みがないことを確認します。また電源部のON/OFF、各装置の洗浄消毒、充電が必要な場合は保管場所で必要な充電を行い、次の患者様に使用できるよう使用前点検を実施して器械を待機させてください。